レッド・メモリアル Episode11 第3章



 『キル・ボマー』を追跡する、リー、セリアはフェイリンを伴い、ロボット兵によって占拠された、
対外諜報本部を脱出した。
 対外諜報本部は独立した建物の中にあり、《プロタゴラス空軍基地》の中央区域からは離れ
た場所にある。彼らは日中の空軍基地の敷地の中に出ていたが、空軍基地の荒野は今では
戦場と化していた。
 敷地内を徘徊するロボット兵の姿が見える。ロボット達は、軍の人間を見るなり、見境なくガト
リング砲を放ってきていた。それが、武装した隊員であろうが、非武装の職員であろうと容赦な
い。
 銃声に包まれ、空軍基地の荒野では煙や埃が舞い散っている。所々で銃声が響き渡ってい
た。建物同士の間は離れており、リー達は、『キル・ボマー』を追跡するためにその荒野の中を
横切らなければならない。
「『キル・ボマー』の奴は、この中を抜けていったの?」
 セリアが建物の陰に身を隠しながら、戦場を見やった。先ほどから何かが爆発しているの
か、地響きまでが大地を揺るがしていた。
「ああ。チップには発信機が付いている。すでにチップは向こうの使われていない倉庫を抜け、
兵器開発部門へと向かっている」
 リーはそのように言い、身ぶりで視界内にある大きな倉庫の方を指差した。しかし、その建物
からも煙が上がっており、どうやらそこも戦場となっているようだった。
「おい。ここの地図を表示させるにはどうしたらいい?」
 戦場の真っただ中に投げ出されたと言うのに、リーはいつもながらの態度でフェイリンに尋ね
た。彼が今手にしているのは、フェイリンのポータブル携帯端末だった。
 それはコンピュータ並みの処理能力を持っているタイプだったが、軍の支給品ではない。彼
女が勝手に持ち込んだ携帯端末だったため、リーも操作した事が無いのだろう。
「そ、そこのキーをタッチすれば」
 フェイリンは怯え切ったような様子で、リーにそのように言った。
「そうか、分かった」
 リーは言われたように操作を行い、地図を表示させていた。
 だがその時、リー達が隠れている建物の陰へと、一機のロボット兵が近づいてきていた。そ
の顔とされている部分を周囲へとゆっくりと回転させながら、足とされているキャタピラを回しな
がら移動してきた。
 すでに両腕に装備されたガトリング砲から硝煙を立ち上らせ、ゆっくりとこちら側に近づいて
きている。
「あ、あたし、場違いだったかも、中に戻って避難しているね…」
 そんなロボット兵が迫っている姿を見たフェイリンが、セリアの背後から言った。
「ええ、その方がいいみたいね。中にはシェルターがあるから、その中で隠れていれば」
 と、セリアが言いかけたが、リーがそれを遮る。
「いいや、行かせるわけにはいかない。何故君を外に連れてきたと思う?この携帯電話の操作
が分からないから、じゃあない。もっと大切な目的の為だ」
 リーはフェイリンに迫り、怯え切っている子猫のような彼女に向かって、そのロボットにも勝る
ような冷静な目で見つめた。
「は、はあ…?それは一体、何の事やらで?」
 フェイリンは何の事か分からないという様子を、身ぶり手ぶりで示して言った。
 そうしている間にも、ロボット兵はゆっくりと迫ってきていた。
「我が軍は、もちろん秘密裏にだが、国内にいる『能力者』はマークしている。セリアも、この私
も、そしてもちろん君も同様だ。
 情報処理担当なら他にも幾らにもいるのに、君だけを基地内に入れた。それは何故か?す
でに分かっているよな?」
 リーが更にフェイリンに迫った。フェイリンは彼へと目線を合わせていられなくなったのか、思
わず反らしてしまう。
 だが目線を反らした彼女は次の瞬間、何かを見つけたかのように目を見開いた。だが、リー
達には彼女が目を見開いた方向には、ただの壁しか見る事ができないでいた。
「来る!危ない!」
 突然、フェイリンは壁からリーとセリアの方に覆いかぶさるかのように飛びかかった。リーもセ
リアも、何が起こったか分からない様子で、地面へと投げ出された。
 しかし次の瞬間、壁を突き破って、銃弾が飛び出してきていた。銃弾は分厚いコンクリートの
壁を次々と破壊して突入してきて、リー達の上空を通過していく。
 砕けた壁の向こう側からは、ロボット兵が姿を覗かせていた。室内にいても、ロボット兵は外
の様子を見る事ができるらしい。
「赤外線センサーが奴らにはついている。何を盾にしようと、筒抜けだ。だが、君は」
 身を伏せながら、リーはフェイリンの方を向いて言った。激しい銃声の中でも、リーの声はは
っきりとした口調を持ち、それは銃声の中でも確かに響き渡った。
「君は彼らの目と同じように、物体を透視して見る事ができるはずだ」
 その言葉に、フェイリンははっきりとした動揺の姿を見せざるを得なかった。
「何故。その事を。あたしは、セリア以外の誰にも、その事を言ってこなかったのに!」
 と、彼女の声も銃声の中で響き渡る。
「軍は、何もかも見通しだ。今、この基地の中は大規模な通信障害が生じている。つまり、この
ロボット兵や敵兵、味方がどのように配置されているかが分からない。目視で確認していくしか
ないんだ。
 そこで、君の『力』を使わせてもらう」
 リーがそのように言った時だった。突然、ロボット兵が放っていた銃声が止み、何かがショー
トする音が聞こえてきた。
 リーが安全を確認しながら身を上げると、そこには、ロボット兵の頭部を引きちぎり、手に抱
えたセリアが立っていた。ロボット兵の胴体部分はだらんと、ガトリング砲を持った両腕を垂れ
下げており、どうやらその機能が停止してしまったらしい。
「面倒な事をしなくても、これだけでいいじゃない」
 セリアは平然とした顔をして言った。彼女は特別強靭な筋力を持っているわけでは無かった
が、彼女自身の持つ『能力』でロボット兵のパーツを、熱で溶かしてしまい、彼らに致命的なダ
メージを与える事は可能だった。
「良し。ここは片付いたな。我々は『キル・ボマー』を追う。奴は、兵器開発部門に向かったはず
だ。ここから、奴がどこにいるか、見る事はできるか?」
 リーは、まだ身を伏せたままでいるフェイリンを見下ろしてそのように尋ねる。
 フェイリンは、はっとした様子で眼鏡をかけ直しながら、頭を上げた。
「兵器開発部門の建物はあそこだ」
 リーが、1キロほど離れた場所に建っている、無機質な立方体のような建物を指差して言っ
た。
 他にも、大きな倉庫などが建っていたが、リーが指差した建物だけは、異様にその存在感を
放っていた。
「こっからでは、目視なんてできませんよ。その、視力っていうものがありますから。いくら“透
視”ができても、眼鏡をかけているくらい視力は良くないんですから」
 と、フェイリンが言うと、リーは彼女の体を立たせてやりながら、彼女に向かって言いだした。
「いいか。君は物体を透視する事ができる『能力』を有している。我々が調査した所、その『能
力』によって、どんな物体でも、幾つでも透過して見る事ができるとされている。本当にそう
か?」
「セリアに、そう報告されたんですか?」
 フェイリンがちらちらとセリアの方を向きながらそう言って来た。
「一部はな、だが、君がセリアと知り合ったと言うのも、お互いの『能力者』であるという部分を、
何と無く感じ取っていたからなのだろう。『能力者』同士が、同じ環境下に偶然置かれるという
のも、そう珍しい事じゃあない」
「わたしが言ったのは、友人に『能力者』がいるって事だけよ」
 セリアはそう言いながら、ロボット兵の頭部を投げ捨てた。それは、重々しい音を立てながら
床に転がった。
「とにかく、この状況で君の『能力』は役に立つ。使ってもらうぞ。敵が壁越しに標的を判別でき
るロボット兵であるという以上、ここは君の『能力』を使って、奴らに対等に立つしかない」
 リーはそのように言うと、自分が先頭に立ち、動き始めた。
「わ、分かりましたよ。『キル・ボマー』という奴が、どれだけ危険な存在かと言う事も分かってい
ますし、もし彼らがチップを全て揃えて、兵器開発部門に乗りこまれればどのような事になるか
も、全て分かっています」
 フェイリンが言葉を並べる。しかし彼女が言い終わるよりも早く、リーは軍の施設間移動用の
ジープを見つけ、それに乗り込もうとしていた。
「良し。それだけ分かっていれば十分だ」
 リーは素早くエンジンを吹かし、セリアとフェイリンを伴って、兵器開発部門の建物へと移動し
た。



「心配したぞ。あまりに遅いのでな」
 兵器開発部門の1階の建物で『キル・ボマー』と遭遇したファラデー将軍は、真っ先にそのよ
うに言っていた。
「いいや計画通りだ。あんたが焦り過ぎてんだよ」
 そう言うなり、『キル・ボマー』はファラデー将軍に4枚のチップの入ったケースを手渡した。
 ファラデー将軍は焦っていた。思っていたよりも、この基地の防備を破るのは難しかったよう
だ。ロボット兵を起動させ、更にはサイバー攻撃によって基地を孤立させる事によって、基地の
制圧は瞬時に終わる。そう思っていた。
 兵器開発部門の外では、轟音が鳴り響き、銃声も聞こえてくる。この場所を起点として活動を
始めたロボット兵は、軍の兵士だけを攻撃し、ファラデー将軍や『キル・ボマー』達は識別され、
攻撃の対象とはなっていなかった。
 すでに制圧された兵器開発部門の建物には、ファラデー将軍と『キル・ボマー』そして、彼らの
部下達しかいない。
 銃声や爆発音が聞こえてくる以外は、兵器開発部門は静まり返っていた。
 ファラデー将軍が管轄を務め、全てを指揮していた部門は、彼自身の手によって動かされた
ロボット兵によって、徹底的に破壊し尽くされている。
 壁には弾痕が残り、所々で煙が立ち上っている。火災報知機の警報さえも聞こえていたが、
外部への通信は遮断されているから、通報が外へと漏れる事は無い。
 そんな場所でファラデー将軍は、『キル・ボマー』からケースを受け取った。
 そのケースは手の中に収まる程度の金属製のケースでしかなかった。だが、中には衝撃吸
収材に包まれた4枚のチップがある。
 内、一枚はファラデー将軍が持っていたものだが、残りの三枚は他の将軍達が持ち歩いてい
たものだ。
 ファラデー将軍はそのチップをまじまじと見つめて言った。
「この中には、恐ろしいまでの秘密がこめられている。それこそ、世界を一変させてしまうほど
のな」
 厳かに、そして、まるで恐ろしささえ感じるかのように、ファラデー将軍はそのチップの入った
ケースを見つめる。
「ああ、あんたが、それを“あの方”の元に届けるんだぜ」
 『キル・ボマー』の方はと言うと、全くそんな事には関心が無いようだ。チップの入ったケース
も、乱暴にポケットに入れてきたようである。
「お前が、やるのだな?」
 ファラデー将軍は言った。すると『キル・ボマー』は変わらぬ乱暴な口調で言って来た。
「ああ、あんたじゃあ、とてもできないだろ?」
 その言葉は、自分を挑発でもしているつもりなのかと、ファラデー将軍を腹立たせたが、今、
ここでこいつに何を言っても無駄だろう。
 何しろ、『キル・ボマー』自身が言うように、あの方が彼に与えた任務は、とても自分がする気
にはなれなかった。
「大丈夫なのか?」
 だが、ファラデー将軍は、目の前に立つこの男に対して不安があった。傍目にはただのごろ
つきにしか見えないような男だ。これから自分達が下す、重大な出来事を任せる事ができるの
だろうか?
「心配いらねえ。情報は全て手に入れた」
 『キル・ボマー』の背後にいる男、ジョンソンとかいう名の男が、何も言わずに携帯端末の画
面をファラデー将軍に見せつけた。
 そこには、ある物の詳細データが表示されている。それを見て、ファラデー将軍は思わず唾
を呑みこんだ。画面に表示されている物は、それ自体ではただのデータに過ぎない。しかし、
彼らが兵器開発部門の最下層に到着した時、そのデータは大きな意味をなす。
「起爆コードも、起爆装置もある。あとは、地上に出すだけだ。準備はできているか?」
 どうやら『キル・ボマー』は本気のようだ。彼の今までの行動をファラデー将軍は知っていた
詩、“あの方”をどれだけ慕っているかも良く知っていた。
 いくらごろつきのように見えたとしても、こいつは爆弾魔だ。それも『能力者』の。その力を利
用して、今まで何十人も、何百人も殺してきている。
 しかしいくら爆弾魔だったとしても、その程度では鉄槌を世界に下すには足りな過ぎる。だか
ら“あの方”は、『キル・ボマー』にとっておきの爆弾を用意したのだ。
「ああ、準備は出来ている。私は、あと10分以内にこの基地から立ち去る。起爆には20分は
かかる」
「分かったぜ」
 と、言って、『キル・ボマー』はファラデー将軍の肩に手を乗せた。
「あの方に、よろしくな」
 そう言って、『キル・ボマー』は目的地を目指し、荒れ果てた廊下を歩き始めた。後ろからジョ
ンソンという男も続いて行く。彼も、運命を共にしようとしている。
 ファラデー将軍は腕時計を見た。午前10時8分。
 あと、20分程だ。正義の鉄槌は下される。



プロタゴラス市内 大統領官邸



「では、カリスト大統領。何故、ここまですでに貴国が攻撃されていながら、『ジュール連邦』に
対して報復措置に出ないのです?」
 立体的に表示された、光学画面越しにそう言って来たのは、『プリンキア共和国』のセザール
首相だった。彼は『ジュール連邦』に対しての、報復攻撃に対して意欲的で、一歩も譲る様子を
見せない。『WNUA』加盟国の中でも、彼は特に強硬派として知られていた。
 『タレス公国』のカリスト大統領も、軍備や対外政策に対しては強硬姿勢を貫く姿勢でいた
が、今の事態に対してはそうも貫けなかった。
「それは、まだ『ジュール連邦』が、今回の一連のテロ攻撃を支援しているという、明確な証拠
が出ていないためです」
 それは数週間前からずっと、光学画面で表示される『WNUA』加盟国の代表者達に並べて
きた言葉だった。
 画面越しに見る彼らの姿は、もういい加減その言葉にうんざりとしてきている様子が見て取
れた。
「『ジュール連邦』側は、何と言って来ているのです?自分達は、一連のテロ攻撃とは一切関係
ないと?」
 そう言って来たのは、『ニコマコス公国』の首相だった。
「ええ。彼らは自分達のテロ攻撃の関与を否定しています。更に、テロ攻撃を行っている、組織
を摘発しようとしています」
「それは、『チェルノ財団』なのでは?」
 カリスト大統領の言葉を遮って言って来たのは、セザール首相だった。彼は更に7カ国の代
表者達の代表者になったかのように、堂々と言葉を続けた。
「彼らは、自分の行っている我々の国への攻撃を、国内の組織の罪としてなすりつけている。
一テロ組織による活動と言ってしまえば、自国を守る事ができますからな。だが、一テロ組織
程度のものが、これほどまでに我らの国を攻撃する事はできない」
「しかし、我が軍の調査により、『チェルノ財団』の関与は明白になっております」
 そのように、カリスト大統領は言うのだが、
「ほほう。関与は明白になっているのですか。ですが、我が国の軍では更に調査を進めており
ましてな。『チェルノ財団』に対して、『ジュール連邦』は多額の資金提供を行って来ている事が
明らかになっています」
 その場にいた、七カ国の代表者達がどよめいた。
「しかしそれは、テロ活動に使われるためと知らぬ内に、あくまで慈善団体に対しての資金とし
て提供されたものではないのでは?」
 カリスト大統領は慌ててまくし立てる。だが、セザール首相は冷静に言った。
「テロ攻撃に関与していたにせよ、していなかったにせよ、『チェルノ財団』は『ジュール連邦』の
政界に大きな影響力を持つ組織です。国がらみの攻撃である。つまりこれは『ジュール連邦』、
いや、西側諸国に攻撃を仕掛けて来ている。これは戦争なのです」
 その場にいる一同は黙りこくった。今までも、静かな戦争、静戦は続いてきた事は、どの国の
首相も知っている事だ。それが、いつ本格的な戦争になるかは、時間の問題だったかもしれな
い。
 だがこうも、突発的に様々な事が動き出すと、皆、冷静さは失う。『プリンキア共和国』のセザ
ール首相はすでにこうなる事を見越してきたのだろうか。七カ国の代表者達の中でも冷静だっ
た。
「現在、『ジュール連邦』の西海岸に、我が国の艦隊が進行中です」
 カリスト大統領は言った。すると、彼の手元に別の画面が出現する。それは、この会議に出
席している全員の手元にも出現した画面だ。
 そこには、『ジュール連邦』西海岸の地図が表示され、赤いポイントが迫っていた。
「ほう」
 セザール首相が、少しは感心したといった様子を見せた。
 『WNUA』加盟国はすでに進めていた事であったが、『ジュール連邦』との全面戦争に対する
準備はすでに進んでいる。七カ国の中で最大の戦力を持つ、『タレス公国』の軍を中心とした
戦争だ。
「ですが、まだ明確な証拠はありません。テロ組織の拠点がどこにあるのかも分からない。『ジ
ュール連邦』の都市を無闇に爆撃する戦争は、あまりに悲惨な結果を招くでしょう。『ジュール
連邦』が、『チェルノ財団』を影から支援しているのであれば、彼らの拠点を中心に攻撃する事
が望まれます」
「それはさておき」
 再びセザール首相が言って来た。
「あなたに、戦争をするという決断はおありですかな?世界を二分するかもしれない戦争です。
もし、あなたの国が、決定的な攻撃にさらされた場合、戦争をするだけの決断がおありです
か?」
 その言葉を前にして、カリスト大統領は言葉をつぐんだ。だが、結局答える方法は一つしか
無かった。
「あります。『WNUA』の軍を先導するだけの覚悟はあります。しかし、私達の国は、これ以上
自国を攻撃させるつもりもありません」
「ほう、では、たった今、あなたの国の軍基地で起こっている出来事については、それはテロ攻
撃とは言わないので?」
 セザール首相は言って来た。
「それはテロ攻撃と決まった訳ではありません。何らかの通信障害が起こっている可能性があ
るのは明白ですが、『プロタゴラス空軍基地』と連絡が取れ次第、判明するでしょう」
 カリスト大統領はごまかすかのようにそう答える。彼自身は、テロ攻撃の可能性が大であると
の報告を受けていたが、それはイコール開戦に繋がる出来事だ。
 今はまだ、決断するのは早い。彼自身、世界大戦を起こす覚悟もできていなかった。
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