レッド・メモリアル Episode12 第2章



 『タレス公国』の《プロタゴラス空軍基地》からやって来た、リー・トルーマン、セリア・ルーウェ
ンス、そしてフェイリン・シャオランの3人が、『ジュール連邦』に降り立ったのは、《プロタゴラス
空軍基地》が核攻撃を受けた、その20時間後の事であった。
 『タレス公国』と『WNUA』に加盟している残りの六カ国は、即座に『ジュール連邦』に対しての
開戦を宣言。『ジュール連邦』の大陸の西側から、いつでも攻撃を行える空母が迫って来てい
る。
 だが『タレス公国』のカリスト大統領は慎重だった。開戦宣言こそしたものの、まだテロリスト
の関与を疑っているのだろうか。長距離弾道ミサイルを用いた攻撃ならば、即時にも大陸間で
の攻撃が可能なはずだったが、まだそのような攻撃が行われている気配は無い。
 リー達は、ゴードン将軍の意志を継ぎ、テロリスト達の陰謀を暴き、戦争を食い止める使命が
あった。
 ゴードン将軍は、間違いなく、《プロタゴラス空軍基地》で起きた核攻撃によって死亡してい
る。あの場に残してきた、デールズも同様だ。
 彼らの遺志を受け継いだリー達は、すでに突きとめてあった『チェルノ財団』の拠点の一つ、
《チェルノ記念病院》を目指した。一行は、『ジュール連邦』には、隣国の、『ジュール連邦』側、
そして『WNUA』側のどちらにも属していない国の空港を経由し、一般客と交じって《ボルベル
ブイリ》の空港に到着。そして《チェルノ記念病院》のある、《アルタイブルグ》にまで移動したの
だった。
 そこまでは問題なく移動する事が出来た。しかし、《チェルノ記念病院》ではテロリストによる
人質監禁事件が続いている。これが『タレス公国』の内部で起きている事件であったら、リー達
も中へと踏み込む事ができるのだが、『ジュール連邦』は『ジュール連邦』の問題だ。簡単に内
部へと足を踏み込む事は出来ないだろう。
「門前払いを食らってしまったわね。わざわざこんな所まで来て、一体、どうするって言うの
よ?」
 セリアが、特殊部隊隊長の目の前から戻って来たリーに向かって言った。
「言葉が分かっていたか?」
 と、リーはセリアに今までと変わらぬ口調で答える。
「まさか。でも、態度の示し方というものは、大抵万国共通よね。どんな事を言っているのかな
んて、すぐに分かっちゃったわよ」
「そうか」
 セリアにそう答えるなり、リーはそのまま歩いて行き、病院前の通りに止めてあった、黒い車
の中へと乗り込んだ。
 車の中では、フェイリンがコンピュータデッキを動かしており、車の中を電子画面で埋め尽くし
ていた。彼女は半ば強引にこの場に連れてこられたも同然だったが、軍に協力している立場
で、しかも、この事件を解決する事により、世界規模の大戦を食い止める事ができる。報酬の
話を出すよりも早く、フェイリンは文句も言わずにリー達に付いてきた。
「病院の見取り図はどうだ?侵入できそうな所はあったか?」
 リーは車の中にいるフェイリンに尋ねた。
「いえ、どこも封鎖されてしまっているようですね。鼠一匹さえもどこからも入る事ができません
し、抜け出す事ができないような状態になってしまっていますよ」
 と、フェイリンは言って来たが、すぐに言葉を続けた。
「ですが、どうも、この病院の見取り図は、何度も改編されているみたいで、ここ一年間でも何
度も改編されています。特に、地下水道が改造されていますね」
「改造されている?」
 リーがフェイリンの顔を覗き見た。
「え、ええ、どうやら、その。地下水道が何度も改造されているようで。これを見てください」
 そう言ってフェイリンは、車内に現れている画面の一つをリーの目の前へと持っていった。
 それは病院の地下に張り巡らされている、迷路のような地下水道の配線図だった。
「ここ、ここは薄いな。しかも地上は一階の備品倉庫か。爆弾があれば破る事ができるだろう」
「しかし、その程度ならば、すでにこの国の人達がやっているんじゃあ」
 フェイリンは自信もなさげにそう呟く。彼女はどうもリーの事が苦手であるだろうという事は、
彼自身も良く分かっていた。
 フェイリンは軍の情報技官を退き、フリーでやりたい仕事をやっていたような人物だ。セリア
に言わせれば、信頼はできるらしいが、命令に絶対服従するタイプでは無い。だがリーはそん
な人間の扱いも心得ている。
「この地下の水道管が改造されているという記録は、君だから発見できたのだろう?我が国に
ある最もパワーのあるコンピュータ。それを使い、病院の情報にアクセスし、ようやく判明した
ような情報だ。この国の軍が持っているコンピュータがどの程度だか知っているか?」
 なるべくフェイリンを怖気づかせないような声でリーは言った。
「さ、さあ?少なくとも、私達の国よりは劣っているとは聞いていますが」
「10年以上も前の機器を使っているような国だ。軍のサイバー攻撃など恐れるにたらん。見て
いれば分かるがこの病院を封鎖している連中も、ロクな武器も設備も使っていない」
 そこまで聞くと、どうやらフェイリンは安心したようだった。
 だが、最後にリーは彼女に付け足した。
「しかし気をつけておけ、この病院の中にいる連中は、この国の連中とは違う。我が国の空軍
基地に核攻撃を仕掛けたような連中だ。生半可な相手では無い」
 そう言うなり、リーは耳に装着する通信機を二つ手に取った。
「バックアップを頼むぞ」
 そうフェイリンに言い残すなり、リーは車の中から外に出た。彼が手に持ったポータブルタイ
プの端末には、病院から伸びている水道管の地図が表示されていた。
「まさか、わたし達二人で乗り込むつもりなの?」
 車から出てきたばかりのリーに、外にいたセリアが言った。
「ああ、そうだ。この国の連中に協力をしようとしたが、先ほど見事に断られた。だが、あの病
院の入り口と言う入り口を塞いでいるシャッターを開けさせれば、部隊は突入する。我々は陽
動作戦を代わりにやってやるだけだ」
 そのようにセリアに答えたリーの目線は、端末の画面に表示されている水道管の配管図に
向かっており、セリアの方には少しも向いてこなかった。
「あの病院の隣に隣接する建物。あそこにまで水道管が伸びている。あそこから侵入する事が
できるだろう」
 リーは、まっすぐに通りの先にある古めかしい建物を見つめた。そこはどうやらアパートであ
るようだった。『タレス公国』ではまず見かける事も無いであろう、あまりに古めかしい建物がそ
こにあった。



 一方、病院の中に閉じ込められている、セルゲイ・ストロフは、テロリストの一人の様子を伺っ
ていた。
 そのテロリストは昨日から一睡もせず、人質の見張りをしているらしく、しきりにあくびをしな
がら、目をこすっている。どうやら集中力の方がかなり落ちてきてしまっているようだ。
 ストロフは、その男の持っている武器を観察した。小型のマシンガンで、発展途上国のテロリ
スト達に流れている、古めかしい自動小銃とは明らかに違う。ごく最近制作されたばかりの、真
新しいマシンガンだ。
 こんなものを『ジュール連邦』のテロリストが持っているとは。『能力者』の存在も厄介だった
が、こいつらは只物では無い。『チェルノ財団』は並大抵のテロ集団では無い。おそらく、東側
諸国の支援を受けている。
 ストロフが観察している男が、再び大あくびをした。それは、彼にとってどうやら抑える事が出
来なかったものであるらしい。
 すかさずストロフはその男に向かって、体勢を低くしながら突進していった。
 その男は、ストロフが素早く突進していった事さえも目視できなかったのだろうか、体を倒され
るがままにされてしまって、床に押し倒された。その衝撃で、彼が肩からベルトで下げていたマ
シンガンも投げ出される。
 ストロフは素早くマシンガンを奪い取った。国家安全保安局の捜査官として、マシンガンくらい
は使える。東側の世界の武器となると、その扱いは慣れてはいないが基本は同じだ。マシンガ
ンの安全装置はすでに外されていたから、あとは引き金を引くだけだ。
 激しい銃声がストロフの耳をつんざき、病院の待合室に響き渡った。封鎖されているホール
では幾重にもその音が反射して響き渡り、思わず耳を塞いでしまいそうだ。
 ストロフは、襲いかかったテロリストの一人を始末した。
 即座に、人質達を見張っていたテロリスト達が、同型のマシンガンでストロフに狙いを定め
る。
 ストロフはマシンガンを抱えたまま素早くベンチを盾にした。マシンガンの雨のような銃弾が
発砲されるが、彼はすでに次の行動を考えていた。
 ベンチを盾にしたまま、テロリスト達から死角となる通路へと逃げ込む。銃弾は壁へとめり込
み、彼を捕らえる事は無かった。



「全く、あんたは一体何度、わたし達の手を焼かせるの?」
 シャーリのその言葉でようやくアリエルは目を覚ます事ができた。
 彼女にショットガンの銃口を向けられていた時から、気を失わされていたアリエルだったが、
一体、何時間の時が過ぎたかもわからない。彼女にとっては前後の記憶があまりに曖昧で、
自分がどこにいるのかさえも忘れていた。
「ここは、どこ?」
 アリエルはそう呟いた。彼女がいるのは、いつも自分が目を覚ましている寮の部屋のベッド
の上ではなく、硬い壁、そして冷たいタイルの上だ。
「あなたは、自分のいるべき場所にいるのよ、アリエル。わたしとしてみれば、不満で一杯だけ
れども、確かにあなたはいるべき場所にいる」
 アリエルの目の前にあるシャーリの顔。片目が塞がれて、しかもその上に髪をかけて覆って
いる彼女の特徴的な顔が、アリエルの視界に認識される。
 そう言えば、さっきシャーリはショットガンを持ちだし、アリエルへと突きつけてきた。発砲さえ
されていたと思う。だが、今はどうかと言えば、彼女はただしゃがんでアリエルを見ているだけ
で、ショットガンは背中に吊るしているようだった。
「何を言っているのか、分からないよ」
 アリエルはようやくはっきりとしてきた頭を働かせ、そのように答えた。
「言った通りよアリエル。あなたは、わたしと同じお父様を持つ。お父様の血を受けた人間の一
人。と言う事は、わたし達はお父様の崇高な理念に従い、目的を果たすの。それは今までどん
な人間にも成し遂げる事ができなかった、崇高な目的よ」
 シャーリは真剣な顔をして言ってくる。
 だが、アリエルは頭を押さえた。ここの所、頭痛ばかりでもう嫌になっていた彼女は、思わず
言い放った。
「あなたの言っている事が何なのか、もうさっぱり分からない!いきなり私のお父さんだという
人に会わされても、その人が本当にお父さんなのかどうかも分からない!それに、私はお母さ
んを勝手に手術させられてまでいるのよ!いい加減にしてほしいよ!」
 アリエルは立ち上がると、ふらつく足元を何とか立たせた。
「いいわ」
 シャーリはそう呟くと、自分もその場から立ち上がった。シャーリの方がアリエルより数センチ
目線が高い。
「あなたに、あなたの義理のお母さんを返しましょう。でも、今度はあなたがわたし達にとっては
必要な存在になる」
 シャーリは堂々たる口調でアリエルにそう言った。だが、アリエルはもはや彼女の言ってくる
言葉を信用する気にもならなかったし、聞く気にさえならなかった。
 この2、3日間の間にあらゆる事が起こり過ぎていて、アリエルにとっては、もはや自分の理
解が追いつかない。
「そんな言葉、信用できると思う?確かにあなたの事は今まで友達だと思っていた。でもね、あ
なたに裏切られた上に、ここまでの仕打ちをされて、一体、誰があなたを信用できると言うの?
できるはずがないよ。
 それに、何、その銃は?あなた達が何か、いけない事をしているのは、もうはっきりとしてい
るよ」
 するとシャーリはため息をついた。
「この銃は、わたしが戦士である事の証よ。わたしはお父様の戦士なの。この世界を変えるた
めに戦うための戦士。あなたもすぐにそうなるわ」
 と、シャーリは言って来た。その眼はまるで揺らぐ事も無く、どうやらシャーリは本気でその事
を言っているらしい。
「戦士、なんかじゃあなくて、テロリスト、なんじゃあないの?」
 アリエルはそう言って見せた。するとシャーリはその顔をしかめ、今にも爆発しそうな表情を
浮かべる。しかし、彼女はまるで自分を落ちつけるかのように、一旦呼吸を整えると、アリエル
の方をじっと見つめた。
「ふん。あなた、わたし達をなめているの?わたし達は、革命家を気取って、野蛮人と変わらな
いような殺戮を広げている、『スザム共和国』にいる連中とは何もかも違うわ。この病院は、お
父様が作ったの。この国の他の都市にも、『スザム共和国』にも、東側諸国のどこにでも、お父
様の病院があるの」
 シャーリは両手を使って、アリエル達がいる病院そのものを指し示した。
「お父様は、『スザム共和国』から逃げてきた、難民の子供達を、それこそ何千人という規模で
預かり、彼らに東側諸国と変わらないほどの教育をし、毎日毎日、温かい食べ物をあげてあげ
る施設を作った。
 昨日、あなたのお母さんにしてあげた手術を、あなたも見ていたでしょう?あんな手術ができ
るのは、お父様の元で働く医師しかできないのよ。西側の国でだって、あんな手術ができる医
師なんていない。
 つまり、お父様がこの世界を変えるの。それができるだけの十分な力を持っている」
 シャーリはまるで何かにとりつかれたかのように、アリエルに向かって熱弁をした。それは、
シャーリが何度も頭の中で繰り返してきたかのように、滑らかな口調で、しかもはっきりとした
言葉を持っている。
「話だけ聞けば素晴らしい事だろうとは思える。でも、あなた達が今までにしてきた事を考える
と、正直、それも疑わしい」
 アリエルはそう答えた。シャーリはどう思ったのだろうか、髪をかき上げながら答えた。そのシ
ャーリの左目には深い傷が走っており、実際、シャーリは左目を失明している。それはアリエル
が中学校で久しぶりに『スザム共和国』から戻って来た時に彼女に出くわしたときに知ったもの
だ。
「わたしの左目を奪った人物、それは、『スザム共和国』の名も知れないテロリスト組織だった。
お父様と再会するために、私は小学校の頃に、『スザム共和国』へ行き、そこで、お父様のして
いる活動に参加したの。
 お父様は『スザム共和国』内で難民キャンプを敷き、そこで避難民たちの世話をしていたわ。
だけれども、そこに爆弾を持った奴が紛れこんできてね。“俺達の国は誰にも渡さない”という
言葉と共に自爆をしやがったのよ。
 子供が5人と、大人が3人死んだわ。わたしも爆弾の破片で左目を失い、左腕に大きな火傷
を負ったのよ。
 わたしが死にかけているとき、つきっきりで手当てをしてくれたのはお父様だった。わたしは
その時に思った。お父様の為だったら、何でもしよう。そう、お父様の手となり、足となる戦士に
なろう、って」
 アリエルは押し黙った。シャーリが見てきた、そして体感してきた世界は、アリエルの創造を
遥かに超えているものだったのかもしれない。都会育ちで、何不自由なく生活し、しかも挙句の
果てには非行にさえ走るアリエルは、所詮は、裕福な生活に甘えた存在でしか無い。
 だが、『ジュール連邦』の隣国の『スザム共和国』では民族紛争が激化し、実際、シャーリの
言うように、毎日のように子供でさえ犠牲になっている。アリエルはそれを、テレビやインターネ
ットなどで知っていたが、所詮はメディアの検閲を抜けてきたただの情報としてしか思っていな
かった。
 その世界を目の当たりにしてきた人物が、今、アリエルの目の前にいる。だが、アリエルは首
を振りながら答えた。
「あなたが見てきた事や、体感してきた事、それに、左目を失った事は、とても残酷な事だと思
う。でも、だからと言って」
「だからと言って、何なの?」
 シャーリはアリエルの方を向くなり、その顔を恐ろしげなものに変え、彼女に迫って来た。
「だからって、人の命を、あなたが奪っていい事はないでしょう?」
 そう言ったアリエルの言葉は、どうやらシャーリにとっては、まだぬるま湯につかっている甘い
考え方だと感じられたらしい。
「違うわ。わたしは別に目の前で人が死のうが、また目を失う事になろうが、そんな事はどうで
もいい。わたしは『スザム共和国』に行っている時に全て理解した。この世界にとって、人間一
人ひとりの命などというものは、ちっぽけなものでしかない。
 必要なのは、力よ。その力は、テロリスト共など簡単にねじ伏せて屈服させ、例え、東側の国
さえも揺り動かす事ができるほどの力。それが、世界を支配し、根本的な解決に導く。お父様
が目指しているものはそれよ」
「あなたのお父さんに、そんな事ができるの」
 シャーリの言った事が全く信じられないと言った様子でアリエルは答えた。彼女の言ってくる
言葉なんて、所詮はたわごと、ただの誇張表現でしか無い。彼女はそう思っていた。
 だがら今のシャーリを見ても、アリエルはまともな人間を見る目で見る事が出来なかった。
「あなたはまだ知らないでしょうけれどもね。お父様のおかげで、今、この世界は激変している
わ。あなたもすぐに知る事になるでしょう。お父様がいかに力を持っているか」
 シャーリはまるで言い残すかのようにその言葉を放ったが、やはりアリエルにとっては実感も
何も湧かなかった。
 何しろ数日前までは共に学校に通っていた、同級生、そして幼馴染なのだから、そんな彼女
が世界を変えると言ってもとても信じられない。
(シャーリ様)
 その時、シャーリが持っていた無線機から声が漏れてきた。
「何?」
 シャーリはただ一言聴き返した。
(ついたった今、捕らえていた人質の一人が、武器を奪い、仲間がやられました。病院の奥の
方に逃げています。そいつは国安保局の奴で)
 だがそれを聞いても、シャーリは眉毛一つ動かさなかった。
「ああそう。だったら、さっさと捕らえなさいよ」
 と、それだけ答えるだけだ。まるで彼女は人質達の事については感心もないようである。
(国安保局の人間です。政府の奴ですよ。外にいる連中に連絡を取られるかもしれません)
 シャーリの部下はそう言ってくる。シャーリは腹立たしげに答えた。
「妨害電波は出しているでしょう?携帯電話は使えないし、電話回線も遮断した。大体、外の連
中に連絡が取れて一体、奴らに何ができると言うの?
 さっさとその政府の奴を始末しなさい。そうしたら連絡を取るのよ。お父様を連れて、さっさと
ここを出たいわ」
(はい、承知しました)
 部下はそれだけ答えると、シャーリの言葉に従った。
 シャーリは無線機を上着の胸ポケットの中に入れると、アリエルを見て言った。
「お父様を連れてさっさとこの病院を出るわ。計画は、別の場所で続ける」
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